サッカーを始めたてで、まずぶち当たる壁というのが「ボールコントロール」「リフティング」「どう動けばいいか」の3つ。
先輩や友人に話を聞いても、イマイチピンとこないアドバイスばかり……。
今回はそんな方へ向けて、サッカーで「どこに動けば良いのか」そして「その後どうしたらいいのか」まで丁寧に解説したいと思います!
サッカーの動き方を知る上で、まず大事な考え方がひとつあるので、それに触れてから解説に入りたいと思います!ぜひ最後まで読んで、部活・クラブ・個人フットサルなどで活躍してほしいと思います!
もくじ
サッカーをする上で大事な考え方
サッカーをする上で大事な考え方が1つあります。
「ゴールを目指して、得点を競っている」ということ。まずこれがとても大切です。
サッカー初心者となると、足元に来たボールのコントロールだけに意識が集中してしまい「ボールを失わないこと」だけを考えてしまいがちです。
また、何度もボールロストをすると自信をなくし、味方から怒られたり「パスよ来るな」といった考え方になっていってしまいます。
怒られないように、ボールを失わないようにするのがサッカーではありません。
サッカーは得失点差を競うスポーツです。
初心者がボールコントロールが悪く、ロストしやすいのは仕方のないことです。ですがそれでも「得点を狙いに行く姿勢」「絶対に失点をしないように防ぐ姿勢」があるのとないのとだけで、サッカーの動き方はガラッと変わります。
とりあえず、気持ちの持ちよう、だけは伝えたので、
次からは具体的に「どのように動けばいいのか」を解説していきます。
サッカーの動き方がわからない原因
具体的なサッカーの動き方の解説の前に、『原因』から解説していきたいと思います。
原因の1つとして、ボールを持っても何をすればいいかわからない、だからボールをもらいに行かない。
というものがあります。
あ、言い忘れていましたが、サッカーにおいて「動く」「ポジショニング」というのは、「ボールをもらいに行くこと」と同義です。
話を戻しまして、パスをもらった後やることがわからないから、パスを貰わないのであって、
パスをもらってからやることがわかれば、動くようになります。(ボールをもらいに行くようになる、動くようになる)
では、サッカーにおいてパスをもらった後にすること、ズバリそれは「相手ゴール付近までボールを運ぶこと」です。
サッカーは「相手ゴールを奪うためにプレイ」しているわけなので、なるべく相手ゴール付近までボールを運ぶことがまず定石。
その後、ゴール付近まで来て、入りそうな距離、状況であればシュートを打ってゴールを狙う。これがサッカーの一連の流れです。
なので、「なるべく前方にいる選手にボールを渡す」がパスを受けてボールを持った後のやることです。
また、「ボールを前方へ運ぶ手段」に『ドリブル』もあります。足の速さやボールコントロールに自信があるのであれば、”チームで”ではなく”個人で”ボールを運ぶのも良いでしょう。
ボールをもらいに行くときコツ(動き方の基本)
先ほど、ボールをもらったあとに何をすればいいかわからないから、ボールを貰いに行かない。すなわち「動き方がわからない」。
次にやること、ボールを受けたあとやることがわかれば動くようになる。
ボールを貰うことが怖く無くなるから、ボールを貰いに動き出すようになる。
と言いましたが、「ボールを運ぶ」つまりなるべく前方の味方へボールを渡す、いけるなら自分でドリブルで運ぶ、ゴール付近まで来たらシュートを打つ。がパスを受けた後のやることだといいました。
そこで、ここからはボールをもらいに行く動きの『質』を上げるカンタンなコツと定石だけ教えます。
基本ルールは以下の3つ。
①斜線に隠れない
②味方がパスを出せるタイミングに合わせる
③中点を意識する
一つずつ解説します。
①②は割と抽象的なので、ざっくりで読むのでOK。
最後の③でわかりやすく解説しているので、よく読むことをおすすめします。
①斜線に隠れない
まず動き方(ボールのもらい方)の原則その1です。
敵の背後に隠れない、斜線に隠れない、です。
パスをもらえる状況というのは、「出し手」と「受け手」が直線で結べる状況のことです。
その線の上をボールを転がす、すなわちパスをするということ。
この間や途中に、敵プレイヤーがいたら、当たり前ですがボールが敵にぶつかります。ボールを奪われ、攻守が逆転してしまいます。
なので、まずは敵の背後に隠れない位置から顔をだすというのが、第一原則になります。
②味方がパスを出せるタイミングに合わせる
動き方(ボールのもらい方)の原則その2は、
味方がパスを出せるタイミングに合わせる、です。
というのも、パスを繋ぐ、という行為は1人でするものではなく、必ず相方がいます。
自分のタイミングで動き出してしまうと、相方はまだパスを出せる体の向きや、体勢ではなかったりして、パスを出せません。
相手が蹴れそうだな、というタイミングに合わせて動き出す、という気遣いが非常に大切です。
(逆にサッカー経験者になると、味方の要求に合わせてパスを出せるようにする、というのも大切になってきますが、それはまた別の機会に。)
③中点を意識する
サッカーの動き方の原則その3、
最後は、「中点を意識する」です。
ここからは、具体的に動き出すエリア、目印、場所の話をします。
具体的には、「敵と敵の間」です。
ここを目指して動き出すのがコツになります。
敵の真横でパスを受けてしまえば、足を出されたり、少しのミスでボールを奪われかねません。
なので、なるべく敵から遠い位置でパスを受けることが大切なわけです。
ボールを持つ味方には、敵が近くにいることが多いので、じゃあどうするか?
それが、「敵と敵の間」そして「中点」です。
敵が2人いる場合は、敵と敵を線で結んで、その中点がボールを貰うべきポジションです。
敵が3人いて、三角形を形成している場合は、三角形の中点。
敵が4人いて、四角形を形成している場合は、四角形の中点、がパスを貰うべき場所になります。
中点でボールを貰うべき理由は、1番敵から距離が遠いからです。
三角形の中点でボールを貰うと、一見囲まれていて危険に見えますが、実際は敵全員から均等に距離を取れているので1番プレッシャーがかかるまでに時間がかかります。
また、敵からすると3人全員の誰がボールを取りに行っても良い状態なので、逆に混乱します。
別に自分じゃなくてもいいか、が発生したり、逆に全員でボールを取りに行ってしまったり。
敵が全員でボールを取りに来てくれれば、敵を引きつけることができるので、別の味方がフリーになったりします。
動き方のコツ|まとめ
ここまでの動き方のコツ、3つをまとめます。
敵の影に隠れず、味方の出せるタイミングに合わせて、中点に移動する。
敵が3人いて三角形を形成しているのであれば、
三角形の辺から顔を出して、味方がパスを出せそうな瞬間に、三角形の中点への移動が完了するように”動く”。