【本要約•考察】ADHDの取扱説明書|やりたくないをやる方法とは?

こんばんわ(昼夜逆転しました)。

ぷりんです。

最近、有休消化中で休みなのでコワーキングスペースへ行って、勉強したり読書したりブログを書いたりしているわけなんですが、そんな中、とある本を読みました。

多動脳-ADHDの真実-』という本です。


やりたくないことをや集中するには、どうしたら良いのだろう?と悩んでいたので購入して読んでみました。

なかなか面白かったので、読みながらルーズリーフにまとめていった結果、ADHDへの視野が広まり、いつの間にか『ADHD(自分自身)の取扱説明書』が完成しました。ので公開します。

発達障害やグレーゾーンで悩んでいる方の手助けになれば幸いです。

まずはざっくりと本の内容を要約、その後、私なりに解釈した解決策と考察を提示していきます。どうぞ、最後までお楽しみください。

※要約であるため、細かな表現や、若干の情報誤差があります。

【要因】ADHDは一般人よりもドーパミンが出にくい。

ADHDとは、通常の人間よりもドーパミンが出にくい人間のことらしい。

つまり、一般人より「世界が退屈に見えている」ということ。

だから先生の話も聞けないし、やりたくない勉強は進まず、家事や片付けも面白くないからできない。

とにかくドーパミンが出にくい。

そんな中、ドーパミンの出るものが現れると、過集中してしまう

「退屈な世界」の中で現れた『唯一の面白いこと』だから。

過集中の対象が、仕事やスポーツ、好きな学問や読書ならまだいいのですが、ネットサーフィン・SNS・アルコール・違法ドラッグ・セックス・ギャンブルなどに向いてしまうと人生が破滅します。

ゲームがドーパミンレベル100だとしたら、片付けが3とかでしょう。そりゃゲームから戻れずに片付けは後回しになります。

強みとは?|ADHDはサバンナでは優秀な狩人だった。

ADHDはサバンナでは優秀な狩人でした。

それを表す良い例を紹介します。

①大人しくて控えめな子供
②ADHDで多動症な子供

この2人を、お菓子がたくさん隠された部屋に閉じ込めてみます。

①大人しい子供は、しばらく部屋でじっとして、大人が来るのを待つでしょう。部屋を荒らしてはいけませんからね。

ADHDの多動症な子供はどうでしょうか。きっと、部屋の扉・引き出し・クローゼットなど、あらゆる気になる場所を荒らしまくり、ほぼ全てのお菓子を見つけるでしょう。

では、これがサバンナのジャングルだったら?生存するのはどちらでしょうか。

おそらく②です。早急に自分の身の回りのモノ・状況・状態などをすべてスキャンし、あらゆるものを把握し、食べ物を見つけられるからです。

また、ちょっとした物音や視界に入ったもので集中が切れたりするのも、「獲物の気配、危険の察知」など、食料の獲得や危険から身を守るためのものなんですね。

これが落ち着かず、いたずらや散らかしをするADHDの能力の正体です。

食事もあり、水もすぐ手に入る安全な暮らしになった現代では弱点になってしまうだけで、本来は優秀な狩人なんです。

弱みもある|ADHDはサバンナでは無能な農耕者だった。

ここで、もう一つ。

ADHDはサバンナでは優秀な狩人でした。しかし、農耕はどうでしょうか。

年単位での計画を立て、毎日コツコツと地味なリーティンワークの日々。ゆっくりと穏やかで同じことをする毎日。

ADHDにとっては、ドーパミンが全く出ないでしょう。くそおもんない。

だから、ADHDに農耕作業みたいな地味な労働をさせたら、無能になります

ちょっと待ってください。先ほどの例では、大人しい控えめな性格の子供は、狩人には向いていませんでしたよね。

そう、これはただの役割分担なんです。

ADHDは狩人特化型で、大人しい健常者は農耕などのルーティンワーク特化型。

現代社会が農耕のようなオフィスワークやルーティンワークの多い世界になってしまったせいで、ADHDが白い目で見られるだけで、本来は適切な使命を持ったADHDにしかない、誇るべき特質なのです。

いったんまとめ

いったん、ここまでの内容をまとめます。

①ADHDはドーパミンが出にくい。
②ADHDは狩人のような仕事が向いてる。
③ADHDは農耕のような地味で長期計画・長期目線なルーティンワークには向かない。

〔コラム〕ADHDの割合と、ADHDがいることによる恩恵。

ADHDは、人口の5〜20%ほどを占めると言われています。

これは国や地域によって多少変わりますが、全体で見れば、ADHDは少数派なのは間違いないでしょう。

また、こんな実験があります。

①ADHD・健常・健常の3人の子供のグループ
②健常・健常・健常の3人の子供のグループ

2つのグループを作り、問題解決のグループワークを行わせました。

結果、は以下の通り。

①のADHDを含むグループは、ADHDの子供がたくさんのアイデアを出し、健常の子供2人が精査しコツコツ進めて課題クリア。
②の健常者だけのグループでは、なんとアイデアが出ず、課題が解決できなかったそう。

ADHD3人のグループがもしあれば、確実にまとまりがなくなり、崩壊するでしょうが、スパイスに程度にADHDを健常者の中に混ぜると、物事がうまく進むようです。

つまり、「ADHDと健常者は、うまいあんばいで混ぜ合わせて使え」という神からのお告げなわけですね。

【結論】ADHDがやりたくないことをするには?

理屈とかどうでもいいから、結論だけ教えて!という方はここから読み始めてください。

やりたくないことはやらず起業家・クリエイティブ職・自分の好きなことをするべき。やりたいと思ったことを徹底的にやりこめ!

結論とまとめ

集中力を要し、毎日同じルーティンワークの、地味な日々はADHDには耐えられないので選ばない方がいい。職種の例としては、起業家やフリーランスが向く。

雇われのオフィスワークの事務職とかは最悪。上司からの評価や、周囲の目線を気にして自由に動けないし、何より毎日が退屈な日々の繰り返しになるから。

ただし、好きなことであれば何時間でも集中できるので、料理人・インストラクター・エンジニア・職人や専門職・トレーダーなど同じことを繰り返すものでもやり抜くことができる。先ほどは否定したが、もし事務作業の好きなADHDがいれば、事務職でもやっていけるということ。

ADHDはやりたくないことはやれません。これがこの本の結論です。やってもパフォーマンスが低い。

これは「拒食症でガリガリの人に、フードファイターになれ!」「生まれつき足が悪い人に、マラソンランナーになれ!」というようなものです。

丸いボールを四角い穴に無理やり通そうとするのが、ADHDがやりたくないことをやる、なんですから。無理です★

できないことを無理やりやるよりは、自分の強みの分野で戦いましょう。というお話です。

やりたくないことはできない、という結論になってしまい申し訳ないのですが、でもこれが事実です。「できないことをやろうとするな」という結論でした。

それでも「やりたくないことをやりたい」という方へ。

ADHDだけど、どうしてもやらなければいけない時というのはあるでしょう。

そんな方向けに、長くなるので、別記事で「無理やりADHDがやりたくないことをやる方法」を考察しました。こっちはちゃんと解決策を用意しているので、良かったら参考にしてみてください。

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